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夏の暑いときには、熊はおりの涼しい隅かプールの冷たく深い水の中で大部分の時間を過ごす。ワシントンD.C.(Washington D.C.)のスミソニアン動物園(Smithsonian Zoo)ではおりを空調し、動物の水面下の様子を観察できるようにするためにプールの側面壁に窓を設置した。飼育係は、熊の脂肪層の厚さを減らすために熊の食事を変えて熊が涼しくなるようにしている。
ホッキョクグマのために動物園の檻を設計する際に、子供は次のような情報を考慮に入れる必要がある:1.ホッキョクグマはおとなになると、全長10フィートで700から900ポンドの重さになる。立ったままの状態から10から12フィートを跳びあがることができる。
2.檻の中には動物が生きるために必要とするものすべてを含んでいなければならない。:睡眠する場所、隠れ場所あるいは個別の檻、プール、飲料水、食物と運動のための空間。
3.檻は可能な限りケージとは違うように見えるのがよい。4.熊の檻は完全に冷蔵される必要はない。5.ホッキョクグマはただ引きこもるための冷たい場所を必要とする。6.同じように考慮すべきこと:温度(日中、夜)、湿度、床敷き、床の勾配(掃除のため)、光の強さ(昼、夜)、陽の長さ、水、食料、植物、気圧、風速と方角、メンテナンス。
このアクティビティーの主な目的は、子供が、動物は長い間住んでいた環境に適合しているということを認識することである。もし、人間が、動物をそれが適合していた場所から異なった環境へ移動させるなら、動物の住む状態を作り出すために特別な注意が払われなければならない。

 

用意するもの
画用紙、クレヨン

 

手順
1. 子供にホッキョクグマを生息地と習性の説明と共に紹介する。ホッキョクグマのこどもとおとなの写真を含める。
2. 子供に、北のアラスカでの自然の生育地からアリゾナのフェニックスの砂漠の環境に移されたホッキョクグマのために動物園の檻を設計する機会があると言う。子供はできるだけ熊が自然に順応する環境の特性を複製した環境を作るはずである。何を考慮する必要があるのか?2つの環境を比較、対比する。熊の生息地に必要なものを識別して、記述する。フェニックスでそれらの必要なものを満たすために何をしなければならないか?子供は個々に、あるいはチームで働くことを望むかも知れない。
3. それぞれの子供に大きな一枚の紙とクレヨンを与える。もし可能であれば、絵を描きはじめる前に他の紙に、艦に含みたいものの主要な特徴をいくつかリストアップさせる。
4. 掲示板の上にできた図画を展示する。図画を見る時間を割り当てて、そして様々な艦の長所と欠点を話し合う。

 

 

 

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